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悟り

 シッダールタは、菩提樹の木の下で深い瞑想に入ります。
さまざまな煩悩が魔物や美女に姿を変えてシッダールタの心を揺り動かそうとしました。
この様子は悪魔と戦う逸話として伝えられています。

 お釈迦様の仏像に、右手の人差し指を地面につけているポーズがありますが、これは魔物を退散させた瞬間の姿をあらわしています。

 瞑想にはいって七日目。満月の日の明け方、シッダールタはついに万物を貫く真理、すべての苦しみから解放される法則に到達します

 お釈迦様のことを「ブッダ」と呼びますが、サンスクリット語で目覚めた者という意味です。
王子の身分を捨てて城を後にして六年目、三十五歳にして、真理に目覚めた「ブッダ」になりました

 お釈迦様はその後も瞑想を続けました。
その真理は他人には理解しがたいものだと感じた為、当初は広めようという気はなかったからです。
しかし、天上界の最高神・梵天(ぼんてん)に熱心に勧められ教えを説くことを決心します。

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