仏教豆知識
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托鉢(たくはつ)

 古代インドの宗教では、出家者は一般に所有欲を否定するために三衣一鉢の最低限の生活必需品しか所有しないほか、修行に専念するために農業などの生産活動には従事しない。
したがって、出家者が生存するためには身体を維持させるために最低限の食料を出家者以外から調達する必要があり、そうした状況下から、ふだん山地や森林で修行しその他の人々とは関わることが少ない出家者と、町村で生活している信者との間に托鉢による交流関係が発生しました。

 お坊さんは修行中のため、一般の仕事はしませんが、よその家の門前に立ち、家族が健康であるようになどの祈りを込めて、お経を読んでくれます。その時、お米などをお坊さんが持っている鉢に入れて上げます。

 仏教のおこったインドでのしきたりで、托鉢(たくはつ)は出家した僧の食を満たすもので入れてもらった食べ物はどんなものでも食べなくてはいけなかったのです。
僧の食を支えるとともに、一般の人に仏様との縁をぶ役割りでもあったようです。

 現在の日本では、駅前などで立って鐘を鳴らし托鉢(たくはつ)しているお坊さんの鉢には、お金を入れて上げていますね。
食べ物は時間がたつと、いたんだりするから、あまり良くないからかな・・。

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