2018年 4月の法話
『観音様からのしるし』皆様ありがとうございました。
しっかりと護摩供養をさせてもらう事ができました。
この護摩の風にあたると元気になると言われていますから、皆様も明日からさらにお元気になると思います。
もともとお護摩といいますのは、仏教の中でも密教に属します。その密教の中に数ある供養の中でも、護摩の火を焚いて供養するというのは最高の供養になります。供養の方法は、この護摩の釜の中に観音様に色々なお供えものをさせてもらって行います。例えば、五穀、お米や大豆やゴマなどですね、そしてそれらと同時に皆様の念の入った護摩木をお供えしております。観音様もお一人お一人の護摩の火がずっと上がっているのを高いところから見ておられます。
この人はこういう願いを持っているのか。こちらの人はこんなことをしてもらいたいのかと。そんなように色々なことを見ています。
観音様というお名前の通り、音を観るということですから、皆様の想いをしっかりと受け止めてくださいます。そして必ずやその願いは聞き届けられます。それは間違いがないのですが、我々人間は気が短いものですから、今拝んだらすぐそうなって欲しいと考えてしまいがちです。これがなかなか仏様の世界と違うところです。
ただ、そういう中で我々に観音様からの験(しるし)が現れる場合がございます。それがどういう験かは皆様によって千差万別ですが、例えば昨日まで気分がすぐれなかったものが、今日は朝から気分がいいなどと思えたら、それも験かもしれません。そういうように我々が細かく自分の日常を気にしていれば、そういう験というのはけっこうあるものです。その験に気がついたときは、やはり観音様は見てくださっていたのかと感謝してもらえればありがたいと思います。
ということで護摩供養というのは、年に2回ある内の今日は1回目です。皆様の色々な想いをお供えという形でお届けさせていただきました。これでまた来月からも皆様と共に観音様にお参りができるのではないかと思います。
どうも本日は長い間ありがとうございました。