花祭り法要
『仏様とお釈迦様』

今日はお釈迦様の誕生日である花祭りという事で、お釈迦様が今から2550年前の今日4月8日に、なぜお生まれになられたのかというお話しをさせて頂きたいと思います。

2550年前より遥か昔から人々の目には見えない形でこの世にいた仏様が、人間の赤ちゃんとして生まれてきたのがお釈迦様でした。
それは、その時代のインドの人々が『仏様に会いたい』、『この目で見てみたい』という気持ちを強くもってきた事で、人間にわかりやすいように仏様がお釈迦様としてお姿を見せてくださったのがこの4月8日になります。


生まれた後は、成長して、出家をして悟りを開き亡くなったわけですが、実はこれが仏はこの世にいるのですよという事を人間に見せる為の仏様の方便になります。
ですから、今から2550年前にお生まれになって、その当時はお釈迦様を実際に目撃した方がインド中に沢山おられて、その方達が仏様の亡くなられた後も本当にいたんだよという事をまわりに伝えてきたわけです。
そして今も、お釈迦様のお骨仏舎利はインドのデリー国立博物館にお奉りしてあります。

 

『なぜ仏像はつくられたか』

ところが実際にお釈迦様を見たという人がその話しを子や孫に伝えていく内に、仏様を実際見た人が少なくなっていきました。
そして徐々に仏様が本当に存在したのかどうかが話しばかりで分からなくなっていきます。
そんな中、それでは仏様のお姿をもう一度再現しようという事で仏像が作られるようになっていきました。
これが仏像の誕生した所以です。


目に見えないものを信じにくい我々のため、お釈迦様が生まれ、仏像が作られるようになったんですね。

 

今日はお釈迦様の誕生日である花祭りという事で、なぜお釈迦様は人間としてお生まれになったのか、そして仏像が作られるようになった所以をお話させて頂きました。

以上で花祭りの法要を終わりにさせて頂きます。