2020年 7月の法話

『人の役に立つ』

本日お唱えしたお経は、法華経の中の寿量品(じゅりょうほん)です。法華経は妙法蓮華経として28巻あります。寿量品は16巻目となり、一番の核心の部分となります。仏様の力を信じる事が出来ればみんな救われるという事が書かれています。
では、救うとはどんな事か。我々はこの世に生を受けて、一生懸命生きています。それが周りの人に力を与えています。しかし、自分が周りの人に力を与えてきたという実感はあまりないかと思います。
わかりやすい例を言いますと、子育てです。代償を求めずに一生懸命やっていく中で役に立てる事ができていると思います。 みなさんがいるからいろいろな方が働け、会社が存続することで世の中の役に立っています。
人のために生きるという事は菩薩行(ぼさつぎょう)と言います。
敬老観音様も常に我々を見守り、助けてくれているのです。と同時にみなさまも仏様のお気持ちが少しでも伝わってくれたらなと思います。その為の近道はお経です。
例えば、法華経の中にある妙法蓮華経は持っているだけで功徳になります。そしてお経を読めばさらに功徳が増し、お経を書くことによってさらに功徳が得られます。そして、お経の意味、心を人に伝えることによって莫大な功徳となります。
我々が生きているという事はありがたく、人知れず人の役に立っています。ですから自分の存在はまったく無駄ではありません。

以上で7月の法話を終わりにさせていただきます。