2024年 4月の法話

『護摩供養』

お護摩の火はいろんな形に見えると思います。そしてあの火が我々の心をうつし、あるいは仏様の心をうつしていると思います。そしてこのお護摩の火というのは、本尊様に捧げるお供えを焼く火ではありますが、同時に我々の煩悩を焼く火でございます。護摩に立ち会い、そして護摩の火を天に高く上らせて皆様の思いを本尊様にお届けするということになります。

この火は摩訶不思議な火です。その火を我々が目の当たりにすることによって自分の目の裏に焼きつけられ記憶され、そして心に残って参ります。同時に我々の心の中に本尊様の願いというものが次第に役立って参ります。その本尊様の願いというのは、どうかみんなが仲良く元気で暮らせるようにという願いです。ですから皆さんもまた今日この護摩に火を目の当たりにしたことによって、知らず知らずのうちに皆さんのこの一年間、無事に元気で過ごされることになります。どうか安心してください。

これで来月になりますと大祭となります。また観音様がさらに皆様に大きなお力を授けてくださいますよう、皆様と共々お祈りして参りたいと思います。

以上を持ちまして、4月の法要を終わりにさせていただきます。