2019年 春の大祭の法話
『令和元年を迎えて』 平成から令和になりまして、初めての大祭でございます。大勢の皆様にご参加いただいてありがとうございます。
この観音様を建立されました故渡辺酉蔵氏は、何を願って観音様を建てられたか。これは言うまでもなく戦争のない世界。平和な世界を願ってです。それと同時に、やはり年長者を大切にするのが世の中の大事な点なんだということを敬老思想という形で訴えられたわけですね。
時は令和元年。ここで我々も心を改めて平和を願い、そして敬老思想、年長者を大事にする、敬うという気持ちをさらに世界に向けて訴えていく決意を新たにしたいと思います。
また、本日お唱えさせていただいた法要の中にもありましたが、諸天漢語賛(しょてんかんごさん)と読みますが、本日この場所に如来様がいっぱい来てくださったので、諸天の神様を含めて、全ての仏様を敬い讃えている歌が諸天漢語賛になります。
常に人生において慈悲の心を持って、願わくば全ての世界が平和でありますように。こういった平和も、ともすると人々の色々な考え方によってはすぐに壊れてしまうというような脆い面がございます。それに対して我々は自分の心を強く持っていれば、誤った方向に進まなくて済むのではないかと思います。それがひいては神仏の願いに叶うことなんだと最後にお伝えさせていただいて、令和元年の最初の法話とさせていただきます。