2024年 7月の法話

『お洒落をする気持ち』

皆さんもお出掛けをする時はどんな服装で出掛けようかなといろいろ気に掛けていると思います。この気に掛けることを昔からお洒落と言いますが、このお洒落の気持ちが有難いのです。自分の楽しみ、もしくは自分の気持ちでお洒落をしているのかもしれませんが、目の前の相手はそのお洒落を実は楽しんで、羨ましいな・素敵な色合いだな、どこで買ったのだろうといろいろと思う訳ですね。相手の目も気持ちも楽しませる、これが本来のお洒落になるのではないかなと思います。

実は観音様も同じです。あれ、今回はどういう顔で来たのかなと気になっているのです。皆さんの様子を見て安心したり心配したりいろいろ思う訳です。 ですから我々が観音様にお参りをする時、例えばお願いごとがある時はお願いごとをしっかりと頭の中にしまって、そして観音様に手を合わせた時、どうぞよくはからってくださいとしっかりとお願いをする。または観音様に今回お会いすることができた、観音様どうぞ私の元気な姿を見てくださいと。 すると、観音様も喜んでくださる。そういう風に我々の気持ちや心を自分から観音様の方に言葉にしなくても観音様は必ず答えてくださるのです。
ある時、転んで幸い何も怪我が無かったという時があれば、これは観音様のおかげで助かったのだということになるわけです。

こうして我々の気持ちを観音様に運んでいただく、これが有難いことになるのだということ。そして我々がお洒落をするということは自分だけではなく相手もまたそれを見て楽しんでいるのだ、人も楽しませているのだという気持ちでお洒落をしていただければありがたいなと思います。

以上を持ちまして、7月の法要を終わりにさせていただきます。