しまい観音 法話
『今に感謝。』--------------------------------

今年一年無事にやってこれたなという感謝の気持ちと、また来る年が良い年になりますように、どうぞ観音様お願いしますという気持ちを込めて、皆様の想いを観音様に届けさせて頂きました。

正面に火がまだ盛んに燃えておりますが、この火はただのたき火と違う供養の火でございます。

正面におられる観音様は、今この火を見ながら沢山ある願いを間違いなく1人1人ちゃんと受け止めておられます。

昔からよく『護摩の風にあたる』といいますが、このお護摩の風にあたりますと、まず無病息災、それからもろもろの願い事が叶う。その力を、我々に与えて下さいます。

ですから、皆さんはこのお護摩の風にあたって、今風に言うと観音様のパワーを全身で受け止めてもらったと思います。

我々はついつい先の事ばかり気にかけてしまうのですが、やはり今無事にいられる事がまず第一だと思います。
ここに感謝をしてこそ次の色々な願いに繋がっていくという事になりますので、まず今を『ありがとうございました』という感謝の念を捧げるという事を大切にしたいと思います。

そういう意味で、今日のお護摩は観音様のご供養です。従いまして、皆さんに添え護摩をして頂きましたその一本一本が、観音様のご供養となりました。

後は観音様の慈悲の眼に見守られて、新しい年を迎えていきたいと思います。
少し早いですが、良いお年を迎えられますように。

今年一年、ありがとうございました。