2019年 花祭りの法話

『仏様を信じるという修行』

お釈迦様ももともとは仏様として遥かな昔よりおられました。ですが我々人間は目の前でお姿が見えないとこの人が仏様とわかりません。それで仏様はお釈迦様に身を変えて、この世に生まれてきて、成長して、仏様になる流れを見せる事にしました。
お釈迦様は人間として生まれた途端に7歩歩いたそうです。その後天上天下唯我独尊と言って、右手で天を指し、左手で地上を指し、天にも地にも仏は我一人なり。というお姿をされたという事になっております。
その後人間として生きながら色々な悩みをかかえるようになって、その悩みを克服する為に修行をして、その結果12月8日にお悟りを開かれ、正式に仏様になりました。
周りの人はそれを見て、この方は本当に仏様なのだなとみんなが信じ、敬うようになりました。
これは仏様が実際に仏となる流れを見せてくれたから、我々人間が理解することができたのですね。
我々人間に仏様を理解させようとしてくれる事を大因縁と申します。この大因縁の後、お釈迦様は2月15日に人間としては亡くなられました。

仏様は、我々に修行をしましょう。と仰っております。
ただ一言に修行と言ってもいろいろな修行がございます。一般的なのは滝に打たれる修行や座禅などですが、その中で我々にとって大事な修行となるのは、一つは仏様を信じられるようになるというのも大きな修行になります。どうしても最初は目に見えるものでないと信じることができません。そこで、仏様を信じられるようになる為に、自分の気持ちを仏様に向ける事も我々の修行になるのではないかなと考えております。つまり仏様のおかげと思えることです。
本日はみなさまと一緒に仏様の誕生日をお祝いできた事に感謝を申し上げまして、花まつりの法話を終わりにさせていただきます。