2023年 10月の法話

『お経について』

ようやく暑さが収まってきて、これからちょうど良い秋になってくるなと感じております。この時期にこうやって声高らかにお経をご一緒にお唱えできますことは本当に嬉しい限りでございます。
恐らく皆さんが本日お唱えしたお経は、もしカラオケで歌を歌うとしたら10日分の効果があると思います。それくらいこのお経を読むというのは体から力が湧き出してまいります。私も一緒にお唱えさせてもらっていますが、皆さんの声が後ろからどんどんどんどん聞こえてきます。皆さんも一生懸命やっておられることがひしひしと感じます。

今日はこのお経について少しお話をさせていただきます。
観音経というのは、妙法蓮華経というお経があります。このお経は全部で28巻あります。その28巻の中の25番目のお経がこの観音経というお経になります。

そして次に読んだお経は般若心経。これは日本で一番読まれているお経です。次に読んだ長いお経が、寿量品(じゅりょうほん)といいます。これは先ほどの観音経と同じように妙法蓮華経の中の第16番目のお経です。この寿量品というお経が実はご先祖様の供養に一番ご利益があるとされています。そして観音経というお経は祈願。お願いごとをするのに、一番効果があると言われています。
そして般若心経は自分を成長させるお経である。そんな風にお考えいただければありがたいです。

そして毎月の月例祭時に皆様と一緒にそれぞれの皆様のご先祖様のご供養をさせて頂いております。そのご供養に寿量品というお経をしっかりと我々はお唱えしています。それから観音様へお参り・お願いごと等々を観音経にてお唱えしております。右と左、両手に観音経と寿量品をやっておりますから、こんな功徳はございません。

ですから我々はお経を単にお唱えするだけではなく、実は観音様・いろんなお仏様とお経を出している間は一心同体になれるわけです。その時に我々の気持ちは仏様・観音様とぴったりと重なっております。
恐らく、観音経を読みながら悪いことをする人はまずいないと思います。ですから我々はその間だけでも、「即身成仏」この身をもって仏様になる、生きたまま仏様になるということができるんだということをお話しさせていただきました。

以上を持ちまして、10月の法要を終わりにさせていただきます。