2017年 しまい観音の法話
『観音様の想い』 今年もあと少しで終わりますね。
観音様に、今年1年無事にやってこられたという感謝の気持ちを持ってあげてください。
今年は平成29年です。この1年間、私の周りでもいろいろな事がございましたが、皆さんの周りでも同じようにいろいろな出来事や思いがあったと思います。その中には、願ったのにどうにもならなかった事や、残念な思いなどもあると思いますが、1年を無事過ごせたということはとても有り難いことです。
1年1年、時間が経つのは早く感じます。その早くなった分、どこかで忘れ物をしているかもしれません。その忘れ物はなにかなというのを大晦日に、除夜の鐘を聞きながら思い起こしてもらいたいです。
特に私が申し上げたいのは、毎月毎月、観音様にお参りしてよかったなという気持ちと、観音様の方に気持ちが向けられていただろうか、ということです。自分の思いが先行して、観音様の思いが二の次になってはいなかったでしょうか。観音様の思いとは、我々の日々の暮らしの中で仏様の教えの如く欲を出さず、我を出さず、人に優しくする事です。この事がこの1年十分にできていたかなと思い返していただきたいです。観音様はまさしくその気持ちで我々を包み込んでくださっています。我々が観音様のお気持ちを自ら表すことができれば、観音様のお心は我々の中にすーっと通じることができます。
それでは、よいお年を迎えられますようお祈り申し上げまして、法要を終わりにさせて頂きます。